近年、シックハウス等の問題がクローズアップされ、中でも化学物質過敏症になる方が増えています。原因は主に、新築時に使用した建材 ・ 住宅設備機器などに使われている接着剤や、塗料から発生する化学物質(VOC)が原因となり、身体に悪影響を及ぼすことがあります。当社では、新築時に室内で発生する可能性が高い化学物質6種類を測定し、WHO(世界保健機構)の定めた基準値内であるかどうかをご報告させていただいております。個人の化学物質の許容量はそれまでの総負荷量が発症に大きな意味を持ち、一旦発症してしまうとなかなか治り難く、また少量の整髪料でも発症するため、社会復帰さえ出来なくなる場合があります。それぞれの物質等でも個人差はありますが、物質の特徴 ・ 身体に対する影響等をまとめてみましたので、合わせてご一読下さい。

☆注意☆
化学物質は新築の建物だけでなく家具やカーテン等からも発生する事がございます。ご購入の際は、充分ご検討いただけますようお願い申し上げます。

測定結果比較表
右側の数値はWHO(世界保健機構)が定めた基準値。左側の数値はお客様の新築住宅の測定値を示します。下記に分析機関による資料が添付されていますので、合わせてご参照下さい。
測定結果(単位ppm)
化学物質名 ホルムアルデヒド アセトアルデヒド
測定値<基準値 0.01以下<0.08 0.01以下<0.17
化学物質名 トルエン キシレン
測定値<基準値 0.01以下<0.07 0.01以下<0.20
化学物質名 エチルベンゼン スチレン
測定値<基準値 0.01以下<0.88 0.01以下<0.05

★ホルムアルデヒド
特徴
刺激臭のある無色の気体です。水に溶けやすく、水溶液を「ホルマリン」と呼び、消毒剤や防腐剤に使われている他に、さまざまな樹脂の原料となります。その樹脂は、接着剤、塗料、食器、繊維の加工等に広く利用されています。常温でも揮発しやすく、空気や水蒸気を通じて他の物に吸収されやすい性質を持っています。

基準値以上での体への影響
急性中毒:ホルムアルデヒドガスを吸入すると眼・鼻・呼吸器が刺激され、くしゃみ、咳、よだれ、涙が出ます。
慢性中毒:吸入または接触により結膜炎、鼻咽喉炎、頑固な皮膚炎を起こす事があります。
空気中のホルムアルデヒド濃度と症状
濃度(ppm) 症状
0.8 臭気を感じる
2.0〜3.0 眼・鼻・のどに軽い刺激を感じる。3時間くらい耐えられる。
5.0 のどに刺激を感じる。軽い流涙。10〜30分くらい耐えられる。
15.0 咳が出る。
20.0 呼吸道の深部に刺激を感じる。

★アセトアルデヒド
特徴
刺激臭のある無色の液体。工業的にはエチレンを酸化して作ります。酢酸など多くの工業薬品の原料、またプラスチックや合成ゴムの中間原料となります。自動車の排気ガスやタバコの煙にも含まれている他、アルコールを飲んだ際には人の体内でも生成され、二日酔いの原因と考えられています。また、果実などに含まれており、天然にも存在する物質です。低濃度ではフルーツのような香りがあることから、香料としても使用されています。

基準値以上での体への影響
初期症状は慢性アルコール中毒に似ていますが、ひどい場合は、吐き気・呼吸促拍 ・心き亢進を起こすなど、アルコールよりも数倍強い生体反応を起こす有害物質です。
短期:蒸気は目・鼻・のどの刺激。目に侵入すると結膜炎や目のかすみが起こる可能性があります。
長期:直接接触で発赤・皮膚炎、高濃度蒸気吸入で麻酔作用 ・ 意識混濁 ・気管支炎 ・ 肺浮腫などが起こる可能性があります。

★トルエン
特徴
無色で可燃性のある透明な液体で特異臭(ガソリンのような臭い)があります。トルエンは塗料、インキ、接着剤等の溶剤として広く使用されています。特に、シンナーの主な成分で、シンナーを取り込むことによって起こるシンナー中毒の原因物質であり、中枢神経へ影響を与えます。

基準値以上での体への影響
トルエンには薬物依存性があり、トルエンそのものを、そのまま長期間にわたって人体に取り込むと、視野狭さく、眼のふるえや難聴、運動失調、記憶喪失などの中枢神経機能の障害が慢性化します。トルエンは空気より重いため、屋内では床にたまりやすくなります。掃除用洗剤の溶剤にトルエンを含んでいる製品があり、家庭でこれを用いて浴槽に頭を入れて清掃している際に、底にたまったトルエンで気分が悪くなる例もあります。実際に身体に影響が出てくるのは100ppmからと言われています。

短期:眼や気道への刺激、精神錯乱・疲労・吐き気など中枢神経系への影響、意識低下や不整脈を起こす可能性があります。
長期:頭痛・疲労・脱力感など神経症状、不整脈を起こす可能性があります。

★キシレン
特徴
有毒で引火性のある無色透明の油状液体。有機溶剤・合成樹脂の原料になります。一般的な用途は、塗料・印刷インクなどの溶剤や農薬乳化剤用としてそのまま使用される事もありますがほとんどは石油化学製品の基礎原料となっています。

基準値以上での体への影響
基本的にはトルエンと同じく100ppm程度で人体に影響が起こり始めます。(症状もトルエンとほぼ同じです)

短期:のどや眼の刺激、頭痛、疲労、精神錯乱
長期:頭痛・不眠症・興奮などの精神症状

★エチルベンゼン
特徴
基本的には無色透明な液体で、油性塗料、接着剤、インクなどの溶剤として広く使われています。少量では有りますが、ガソリンにも含まれています。常温で揮発性があり、空気より重いので床にたまりやすい物質です。

基準値以上での体への影響
眼、鼻、呼吸器への刺激があり、100ppm以上ではめまい、眠気、頭痛などの症状がみられます。運動失調、意識消失が有りますが、呼吸によって体内に取り込んだとしても、代謝され、速やかに排泄されるので体内での蓄積は低いと考えられています。

短期:のど・眼の刺激、めまい・意識低下などの中枢神経系に影響が起こる可能性があります。
長期:皮膚炎が起こる可能性があります。

★スチレン
特徴
無色・黄色を帯びた常温では油状の液体です。揮発性があり、都市ガスのような臭いがあります。主にプラスチックの原料として使われ、合成ゴム、合成樹脂塗料の原料としても使われています。

基準値以上での体への影響
エチルベンゼンと同様、呼吸によって体内に取り込んだとしても、代謝され速やかに排泄されるので、体内での蓄積は低いと考えられていますが、高濃度の物質を体内に摂取し続けると大変危険です。

短期:眼・鼻・のどへの刺激、眠気、脱力感が起こる可能性があります。
長期:肺・中枢神経影響、眠気、めまいが起こる可能性があります。

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